主人は、う~ん、って顔して、

『まずは肺の中の羊水を少しづつ無くして行く事が先決で、それから色々と調べるような事を言っていたけど』
ふ~ん。
これ以上は何も特に思わなかった。

だって、まさか私が障害児の母になるとは夢にも思ってなかったから。

だから普通に元気になるものだとしか思ってなかった。

とは、言っても赤ちゃんが産まれたのに赤ちゃんが居ないと言うのは、かなり辛い。

産まれたばかりで、苦しい思いをさせたり痛い思いだって、……考えるとキリが無いけれど切なくて涙が止まらない…。

更に同じ日に産まれた、あの妊婦さんの赤ちゃんの声が聞こえてくると、私の身体が反応するんだよ。

自分の赤ちゃんじゃないのに私のオッパイが張り母乳が後から後から、ドンドン溢れるように出てくるんだよ。

再び赤ちゃんの母となったのに母乳をあげれない…。

ごめんね。ごめんね……と言う気持ちでいっぱいになって、私はまた寂しい病室で…1人で泣いた。

私の入院期間は10日。退院したら早く会いに行きたい。

真っ先にする事、それは、
抱っこ。抱き締めたいよぉ。