女性の名前は、


里美さん。


偶然にも私と同じ年………と、言う事もあり早速お互い敬語から広島弁へと変わる。



そして、美味しそうなコーヒーとケーキがテーブルに並んでまずはそっちに2人とも没頭。

味見程度に口にした後で喋りだす私達。


『私の次男ね、重度の知的障害なんよ。
何にも出来んよ。
もうすぐ5才になるけど歩けんし、あっ、ハイハイもまだじゃしねぇ、話も出来んよ。
ご飯だって自分で食べれんけぃね。
しかも噛む力が弱いけぃ、少しでも固い食べ物は食べれんけぃね、フードプロセッサーで細かくしてから食べささんとイケんし、そりゃもう大変よ。
これをずっと、やってきたんじゃけぃねぇ。しかもこの先もずっと続くわいね~』


・・・って、私は笑い飛ばしながら言った。

そして自分自身でもビックリ。


こんな風に笑い飛ばしながら涼也の話が出来るなんて・・・。


何か、何でかは分からないけど嬉しかった。