私が女性に声を掛けようとする前に女性から更に涙をたくさん溜めて私に言ってきた。
『あの、お子さんの障害って…何です・・・・か…?
すみません…私…こんな質問を・・』
私は、この女性は自分の子供の事できっと切羽詰まっているんだ………って、悟った。
今、一番、苦しんでる時だとも悟った。
私は女性に、何でこのセンターに私が入ったのかを早口で話した。
女性は、じゃあ早く家が見つかると良いですね・・・と、言った後で、今日はセンターに来ただけで子供の相談受付はしていないと言う事まで私に言ってくれた。
私は、今日の家探しを中止すると心の中で決め、女性を思わず誘ってしまった。
『あの、もし良ければコーヒーでも一緒に飲みませんか?』
女性は、迷う事なく即答で行くと言った。
そして私への気遣いも忘れない女性は、
『お家探しは大丈夫なんですか?』
笑いながら私は、
『家探しも今日が初日だし、もうお昼も過ぎてるんで明日からって事で大丈夫ですよ』
女性は微笑みながら
『じゃあ、行きましょうか』
私達は、センターを出て自己紹介をしながら賑やかな通りへと歩いてお洒落なカフェに入った。