まぁまぁ広いロビーが広がっている。
そして角の方には数組の親子がいた。
中には母親らしき人だけの人もいる。
なんなのかなぁ……って近付いてみると、
私は気が付いた。
子供が全員・・・障害を持った子供だ。
一目で分かるダウン症の子もいれば、涼也と同じように見掛けは普通だけど何か少し違う子。
そして鼻から、恐らく酸素を送っているのであろうと言う子供。
私は何故だか、ドキドキした。
そして、ここに何で集まっているんだろう?
聞くにも聞けないから取り合えず私は、子供と一緒では無い多分この人も母親だろう…と言う人の隣りに座った。
その人は、私がこのセンターに入って来た時からずっと、下を向いている。
横目でソロリと見た。
その人は、今にも涙がこぼれ落ちそうな目をしていた。
私は、サッと横目を反らして自分でも訳が分からずに、スクッと起立した。
そして、もう一度、丁寧に辺りを見渡すとセンターの職員らしき人が居るのに気が付いた。
別に聞かなくても良いのに私は、その職員の元に走り寄って聞いてみた。
『あの、何となく入ってしまったんですけどたくさんの親子がいるのは今日は何かあるんですか?』
職員の人は、あ~って顔をしてから私に教えてくれた。