私はつい嬉しくて明るく返事をした。


『はいっ!』


・・・・・って。



それからその女性は何処から乗って来て何処まで行くの?……って、大阪弁で優しく聞いて来た。


私は埼玉からで広島までと言うと、女性はビックリしていた。



『こんな長距離を、わ~!凄い!!』


この女性と話している間、私が感じていた痛い視線は無くなっていた。



そして岡山で女性は降りて行った。


『広島まであと一息!!頑張りや!!』


って言う言葉を残して。


そして、涼也は泣き疲れたのか眠った。


やっと広島に着いた。


涼也も目を覚まして外の空気に当たり、タコ踊りをしている。


タコ踊りとは、嬉しい時にする涼也の身体を使った表現。


タコみたいに、グネグネと上半身を動かすからタコ踊りと命名している。


普通の子に見られないこの動き。


これを見ると一目、涼也は普通じゃないと分かる。



だから私は、まだ人の目が気になるからタコ踊りをされるのが嫌だったから、すぐに涼也の両手を押さえる。


こう言った涼也の独特な動きにも慣れてイカないとイケない私。



いつになったら慣れるんだろう・・・なぁ。