児童相談所でもまた市役所で言った事を初めから話す。
その後に専属の小児科医による判定。
涼也の番になり先生の部屋へ行った。
涼也を見るなり先生は、
『あら~、これは重度だね~』
私は、カチンと来た。
涼也が重度って位は予想していた……と、言うかそうだと確信していた。
だけど涼也を見るなりすぐに介護者の気持ちも考えずに、サラッと言われたのには本当にムカついた。
何で、先生って、こういう人が多いんだろうか……。
そして……涼也の判定は、
最重度の知的障害。
と、判定された。
判定には、A B Cとランクがあって、
Aは重度
Bは中度
Cは軽度
…の順になる。
更にAの上が『マルA』と言うのがあって、この『マルA』が重度のAよりも更に重度だと言う事を示す。
だけど、福祉サービス的には、『A』も『マルA』も変わらない。
………最重度・・・か・・。
思ってた通りだけど、キツい。
だけど涙は出ない。
まだ手帳が手元に無いからかなぁ。
この手帳は、更に待って、1ヶ月前後に市役所に届き、それから取りに行くシステムだった。
この日は朝から雨。
全てを終えてもう夕方。
なのにまだ雨は衰える事なく降り続いてる。
私の変わりに空が泣いてくれているのかなぁ………なんて、性に似合わない事を思いながらチョッ君にはレインコートを着せて涼也にはベビーカー用のレインコートをベビーカーに被せて電車に乗って帰った。