「今日、安藤がバスケ部に仮入するって!」



突然の知らせにあたしはビックリする。



「え?仮入?
 あ、そっか。」




「見に行こーよ!」



千夏、張り切っている。




「あたしたちの部活はどうするの?」



疑問点を言うと、




「サボるに決まってんじゃん!」



という返事が返ってくる....



あたしたちは、吹奏楽部に入っている。
千夏はトランペット、あたしはクラ。



かなり厳しい部活だから、
よほどのことがないと部活は休めない。



安藤のバスケのプレー姿を見るのは「よほどのこと」になると千夏は言っている。



そして、あたしもはっきりとそうだと思った。



「そうですよねー
 ....よし、休もう!」