皆の列から遅れを取り、先生に怒られながらも何とか到着し、集合時間や注意など学年主任の話を長々と聞いていた。


そんな時、後ろにいた愛花が

「ねー宏紀(ﾋﾛｷ)の私服、めっちゃかっこ良いんやけど。」

と話しかけてきた。

うちのクラスの男子の列に目をやると、派手な男子達が集まって座っていた。

「えー…微妙…」


と言ったものの、宏紀がかっこ良くてビックリした。


うちの学校のあたし達の学年の男子達は他校からもめっちゃ人気があって、イケメン揃いだった。



けど、かっこ良いなんて言えるはずもなかったんだ。

愛花が宏紀の事が好きだ、ってずっと前から聞いて来ているから。