新大阪に着き、普通の貸切列車に乗り込む。

そこでは鈴と二人で楽しく過ごしていた。


「なんか臭い…」

鈴の方を見ると、馬鹿デカイ袋に入った大量のスルメを食べていた。


…電車の中でとか匂いこもるやん(笑)


あたしは一人でそう考えながらとりあえず鈴に突っ込んでおいた。


「おまっ…スルメかよ!しかも袋デカすぎやし!」

「えー?葉月も食べるー?」

「それでなかっても酔ってんのに気持ち悪さ倍増するわ!」

鈴はしゅんとして、尚もスルメを食べ続ける。


…ほっとこ…。

少しの間スルメに夢中な鈴を放置していた。


「…葉月ー…」

「んー?」

「スルメ食べすぎて気持ち悪い…」

「あほやん!」

あたしはそんな鈴を見て爆笑していた。






宏紀…
この修学旅行中、あたしの事、見ていてくれてたの?