「で?」

洗面台の所でいきなり詰め寄ってきた。


「さっきさ、───…」


あたしはさっきの経緯を全て話した。

「えーっ!あの宏紀に誘われるとか、凄くない?」

ココちゃんはあたしよりも興奮していた。


「いや、そんな事より…」

「なんだなんだ」

「愛花に言うか言わんかが一番の問題なんよなぁ…」


あたしは一番の不安を俯きながら話した。

するとココちゃんは、


「わざわざ自分から言わんでもいいやろ。」

「そうかなぁ…」

「自慢みたいになるで?」

「けど他伝ってバレたら後で怖くない?」

「大丈夫、大丈夫」

「じゃとりあえず今は黙っとく…」

「そうしなぁ」


ココちゃんにアドバイスを貰って集合の位置に戻った。



戻る時に宏紀と目が合ってしまった。

だけどあたしはなんか気まずくてすぐにそらしてしまった。