〈歌舞伎町二丁目〉

不意にその単語で現実に引きずり戻された。
そこは言わば、『同性愛者σ巣』でも言おうか。ホモからバイに至るまで…地上から少し変わった人間が唯一肩の力を抜ける世界…とりでた。

あたしは実際に行ったことはなぃが、知り合いのM子がこの町の常連客だ。
一度彼女はヘテロな女性を愛したが…やはりヘテロ…振り向かれる可能性何て極まれでぁる。
喪失したM子は、歌舞伎町二丁目を知った。
そこは誰にも後ろ指など差されないパラダイス…何も気遣ぅ必要などなく、己の真実のまま、接し合える。彼女は目を太陽に当てたビー玉見たくキラキラさせてあたしに説明していた。

そんな、夢の世界でぁる歌舞伎町二丁目に何処か引かれていたのかも知れない。

何物にも捕われない。

フリーダムを。