そんな訳で、古代遺産探しが始まった。

手分けをして効率よく探したい所だけど、一人で遺跡内を歩き回るのは何かと危険が付き纏う。

常に二人一組で行動した。

トレジャーハンターのティアの知識と経験を参考にしながら、遺跡内を歩き回る事約三時間。

俺達は、武器系の古代遺産があると思われる建造物に目星をつけた。

建造物には看板が掲げられている。

『Los Angeles Police Department』

生憎と俺は漢字以外の古代文字には疎い。

代わりにティアがそれを読み上げる。

「『ロサンゼルス市警察』…この都市の治安を守る為に存在したと言われる、治安維持組織よ」