こうして俺達は皇帝との謁見を終え、皇帝府を出る。

あっという間の数日間。

貴重な体験をさせてもらった。

「皇帝陛下と握手できたエイプなんて、片手で数えられるくらいしかいないわよ?光栄よねー」

メインストリートの歩道を歩きながらティアが言う。

確かに。

最初は子供が出てきたんでどうなる事かと思ったけど、やっぱり頂点に立つ者っていうのは違う。

年齢や外見は関係ないのだとつくづく思い知らされた。