リハード少佐が部屋を出て行く。

「…はぁー…まいった…なぁ、ティア?」

これからどうするか、相棒と相談しようと振り向くと。

「ひぃぃぃぃやっほぉぉぉうっ!」

大した順応性だ。

ティアはあっという間に部屋に準備してあった白いビキニに着替え、庭のプールへと飛び込んでいた。

ザブゥンという心地いい水音。

長い黒髪をたゆたわせ、ティアが水面を漂う。

その魅力的な肢体も相まって、何とも眼福な光景だ。

「コウも来なさいよ!すんごい気持ちいいわよ!こんなリッチな体験何度も出来るもんじゃないんだから!楽しまなきゃ!」

背泳ぎしながら俺を手招きするティア。

物怖じしないというか、何というか…。

高級そうなソファに恐る恐る腰掛けながら、俺は苦笑いを浮かべるのだった。