話は終わった。

そう言わんばかりだった。

突然クイーンの長い胴が鞭のようにしなり。

「がはっ!」

一撃の下に俺を薙ぎ払う!

洞窟の岩壁と胴の間に挟まれ、俺は呻き声を上げる。

…速い。

この図体で、素早さは通常のローチと全く変わらない。

俺はずり落ちるように倒れた。

「コウ!」

ティアが俺の体を揺さぶるが、俺はすぐには動けない。

ものすごい衝撃だった。

軽度とはいえ、全身打撲の状態だった。

「くふふふ…愉快愉快」

クイーンが長い胴をくねらせながら笑う。

「そなた達エイプが真実を知った時の、その愕然とした表情…その顔を見たくて、わらわはずっとこの場で待っておったのよ…よくぞ期待通りの顔を見せてくれた」