疲労もあるし、本当はもう少し休息をとりたい所。

しかしティアの事も心配だ。

休憩もそこそこに、俺は河を泳いで向こう岸へと渡る事にする。

幸い流れはそれ程速くもなく、俺でもたやすく泳いで渡る事ができそうだった。

平泳ぎで、ゆっくりと河を横断する。

と。

「?」

上流の方で水音がした。

飛沫が上がったのも見えた。

何か生き物がいるんだろうか。

立ち泳ぎでその場に留まり、目を凝らした俺は。

「っっっっ!?」

巨大なワニの大顎が迫ってくるのを目の当たりにする!