寸勁で柔らかな腹部を打ち抜かれ、体液を撒き散らしながら地面に転がるローチ達。

しかしその光景を見た後でも、他のローチ達が次々と俺の足止めをしようと邪魔をする。

死ぬ事など恐れていないようだった。

死にたいのならいいだろう。

望み通り幾らでもぶっ飛ばしてやる。

だけど今はティアが…!

「邪魔するなぁっ!」

息が上がる。

体力が消耗する。

それでも構う事なく、俺は渾身の打撃でローチ達をねじ伏せていった。

ローチ達もまた、死に物狂いで俺の行く手を阻む。

ティアとの距離が、どんどん離されていく…!