当然地面に組み伏せられるティア。

ローチ達はそんな彼女の体を抱え上げ、持ち前の敏捷な動きでティアを密林の奥へと引きずり込む!

「ティ…」

俺は自分の血の気が引くのがわかった。

「ティアぁあぁぁあぁっ!!」

やばい!

あのまま密林地帯に引き込まれたら、孤立無援になってしまう!

即座にティアをさらったローチ達を追おうとするものの。

「くっ!」

別のローチ達が俺の前に立ちはだかる。

「どけぇっ!」

もうスタミナ配分なんて考えている余裕はない。

寸勁で、四匹五匹をまとめて吹き飛ばす!