しばらく私がムスッとしていると、ふいにテレビの電源が落ちた… 。
「 えっ、なに…!? 」
一瞬、停電かと思って焦ったけれど、部屋の電気はついている。横を見れば、奴がリモコンを持っていて、奴が電源を落したことがわかる…。
「 …どうしたの?」
試合はまだ終わってなかったはず…。
私がそう尋ねると、
「 …そんな可愛い反応されて、試合に集中できるか。馬鹿 」
そう言って奴が私を抱き寄せた……
「 無意識のつもりだろうけど、その拗ねた顔めちゃくちゃ可愛い …。もう無理、限界。」
言いながら私を抱き締めて、突然キスをした…。
…そしてキスの合間に、
「 ………ドラマ、観させてあげられそうにないけど、いい? 」
意地悪な質問。答えなんか、わかりきっているくせに……
「 ばか、聞かないでよ」
そう言って私は、奴の首に腕を絡めて次のキスを待つのだった……。
fin