今私たちは恋人部部室の前に立っている。


「銀。嫌じゃない?恋人部なんて…」


私は興味があったけど…
銀は嫌でしょう。


「いいよ。俺も杉本と千菜の話し聞いてて興味あったし」


まだ銀機嫌悪いよ。


「失礼しま~す。
…あれ?」


部室には誰もいない。


「千菜!奥の部屋から物音聞こえね!?」


銀がそう言い、私は耳をすませてみた。


「本当だ。かすかだけど…聞こえる!」


それは6部屋ある中左から2番目の部屋から聞こえた。


「行くか?」


正直…怖い。
だって泥棒かもしれないし…。


「うん。頑張る!」


何がだよ!
と銀が突っ込んできた。