「「ハァ…ハァハァ……。」」


叶汰から逃げてきた私たちは、私たち2人だけの秘密の場所。

昔から、相談があるときはここを使っていた。
だから、机や椅子など、必要な物は最低限そろっている。

「疲れた…ねッ…。」

久しぶりに走ったせいか、まだ息が少し乱れている。

それに比べて聖はたいしたものだ。
普段から運動しているから当たり前なんだろうけど、全然息があがってない。
それどころか、私の心配までしてくれる始末だ。


私はこういう聖の優しさが好きだ。たまにドキッとしたりもする。





聖ならモテるのも分かる気がする。