幼なじみといえど、男女が2人で帰っていたら嫌でも目立つ。特にその相手が聖ならなおさらだ。




視線を気にしながらも、私は聖の言葉を待つ。


よほど言いづらいことなのだろうか?
少しの間、沈黙が続く。



そしてやっと聖が口を開きかけた。





その時、後ろから私と聖の名前を呼ぶ声が聞こえた。

一瞬後ろを振り返り、その声の主を認識したとたん思った。

聖も同じことを思ったらしい。顔がそう言っている。



「邪魔なやつが来た。」

と。