叶汰だった。 こいつの顔を見た瞬間、昨日のことが、頭の中を駆け巡る。 急に身体中が熱くなってしまった。 だけど叶汰といえば…… 普通だ。 しかも昨日のことは忘れたかのごとく。 助けに来てやったというような、誇らしげな顔をこちらに向けてくる。 ほんっと、やなやつだ。