「千幸ちゃんがそんなにいいの?」



真剣な顔をして南が俺に聞く。



「私じゃ…だめ?」



言葉に詰まる俺。




「私…私なら…、

早川君を千幸ちゃんよりも…
幸せにできる自信があるっ
千幸ちゃんよりも

早川君を好きだもんっ!!」


南は涙で濡れた顔を勢いよくあげた。



そして俺の目を見て言った。



「…好き……日向…っ」







その瞬間、


南が俺の唇を南の唇で


ふさいだ。