私はそのまま学校をでて家に帰ってしまった。




部屋に入り、ベッドにたおれこむ。






帰ってきちゃった…



困ってるかな…日向…




悪いことしちゃったかな…




ケータイをカバンからだし日向にメールする。





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To 日向
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ごめん、日向

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…―ピ



送信ボタンを押す。




するとすぐにケータイの着信音がなった。




開けてみると『日向』の文字がディスプレイにうつるのが見えた。




通話ボタンを押すと日向の息をきらしている声が耳にあてなくても聞こえてきた。



「千幸っ!?

今どこにいるんだよ!?」



「…家」



「良かったぁ―!!

探したんだぞっ」



「…ごめんね…、」



「千幸が無事ならそれでいい」



日向の安心した声が聞こえた。



私まで安心してくる。




「うん…ありがと」



「また夜、話そうな?」



「うん…っ」



「じゃまたな」



「またね」



ツーツーツーツー…っ



電話がきれた。



「…ごめん……日向」








頭の中を駆け巡るのは優しい日向の声じゃなくて…

南ちゃんのあの声で。









なぜか涙が出てきた。