教室に入ると、すぐに先生がホームルームのために来た。
千幸はもぅ席についていた。
「日向、遅かったな」
「朝練だったからさ」
「そか」
先生がホームルームを始めた。
「え―…文化祭実行委員は今日の放課後、二年五組に集合な」
あっ…
そ―言えば俺と千幸だったな。
「文化祭実行委員の2人は資料があるから前にとりにこい」
俺はすくっと立ち上がった。
それと同時に南が立ち上がった。
…は?
千幸は…?
とりあえず資料をとって席につく。
「それでは、これでホームルームを終わる」
「きりつ、れい」
先生がいなくなった。
俺は千幸のもとへ行った。
「千幸、お前も文化祭実行委員じゃね―のかよ」
正直、千幸と文化祭実行委員をできるのを楽しみにしてた俺。
ちょっとでも一緒にいれるし…
俺は少しきつめに千幸に言った。
「…南ちゃんが変わってくれて……」
言いにくそうに千幸が言った。
はぁぁああっ!?
南と?
「日向も文化祭実行委員だったなんて知らなかったんだもん」
「……」
千幸が焦りながら俺に言った。
きっと…俺がイラついてることを感じ取ったんだろう。
「…もぅ…いい」
「日向…っ」
俺は自分の席に戻った。
俺、子どもみて―…
千幸は悪くないのに…
勝手にイラついてる
自分が嫌になった日向は授業をすっぽかし、屋上へ向かった。