――……
「おはよぅ、愛ちゃん」
「おはよ♪」
席につく私。
愛ちゃんが前の席から声をかけてきた。
「そう言えば千幸、
文化祭実行委員さ
南ちゃんが変わってくれるって」
「文化祭実行委員?」
熱で休んでいた千幸は
ちんぷんかんぷん。
「南ちゃんって、
あの美人で可愛くて
学年で有名な…南ちゃん?」
「そ…♪
なんか…ど―してもやりたいんだって
わざわざ私のとこに来て
千幸に言っといてって」
「…なんで文化祭実行委員なんて
したいんだろ―ね」
「さぁ?
なんかもぅ先生には南ちゃんが
直接、やるって言ったらしいよ?」
「ほぇ―…」
びっくりしてると南ちゃんが私のところにやってきた。
「千幸ちゃん、変わってもらっても良かったかな…?」
「うん、いいよ―」
「ありがとう!!」
南ちゃんはとても嬉しそうに教室からでていった。
「すごい嬉しそう…」
「良かった♪」
この時はまったく気づいていなかった。
南ちゃんが…
考えていることを。