「日向、こっち」




千幸が手招きしてる。




「おぅ」





俺はレーンに並んだ。







「…スタート!!」







千幸の声で走り出す。






とたんに風がふく。









俺は陸上部だ。


んで、千幸はマネージャー。


確か…運動得意じゃないからマネージャーになるって千幸は言ってた。


毎朝、朝練している。









グランドを一周して
元の場所にかえる。










ピッ







「記録更新ならず」





なんだか千幸は嬉しそうに言う。







「何、ニコニコしてんだよ」





「別に〜♪」





千幸は鼻歌を歌いながら
言った。









「ヤバッ授業!!」







「そうだった!!」















ちっ

授業とかなくていいのに















そしたら千幸ともっと
一緒にいれるのに…。












千幸と俺は急いで
きがえに戻った。