ガチャ―…ッ 「お…おはよう、日向」 「…はよ」 玄関の扉を開けると そこには同じ学校の制服を来た女の子が立っていた。 ―…綾瀬千幸。 高校二年生。 小柄で細く、色白。 俺と幼なじみ。 …んで、16年間 俺の中でお姫様…かな。 このことは千幸は 知らないけど…。 「もぅ、早くしなきゃ 遅刻しちゃぅよっ」 「はいはい」 俺と千幸は生まれた時からずっと一緒。 家も隣。 クラスも一緒。