―――……
「ちゆきちゃん」
「ひなたくん」
「ぼくね…ちゆきちゃんがだいすき」
「ちゆきもひなたくんだいすき!!」
「だから、おおきくなったらけっこんしてください!!」
「うん!!」
―――………
……――
「…ん…―っ」
目を開けると私の視界は日向でいっぱいだ。
「…ぇ……っ」
夢の中で見た、可愛くて幼い日向とは全く違う。
「…千幸」
『幼なじみの男の子』ではなぃ日向がいた。
日向の目に吸い込まれそうで動けない。
「…ひ…なた…?」
次の瞬間、日向が私の口を塞いだ。
「…――んっ!?」
もちろん…日向の唇で。