「日向…」 千幸は一度視線を落とすと、すぐ顔をあげて笑顔でこう言った。 「…はい、お願いします…っ」 俺は千幸の手をとり、左手の薬指に指輪をはめた。 そして、千幸も俺の薬指に指輪をはめた。 二人で顔を見合わせて、二人とも笑った。 「千幸…」 「ん?」 「…一生、あなたを愛します」 「…私も…愛します」 その刹那、千幸の唇と俺のそれが重なった。