───……
──…
翌日。
「日向─っ」
「おぉ、凌、突然呼び出して悪い」
「別にいいよ、千幸ちゃんのためだろ?」
「あぁ…一人じゃ入りにくくて…」
「じゃぁ、いきますか♪」
「ちょ…凌!?」
俺と凌が、今、どこにいるかと言うと…
「いらっしゃいませ、何をお探しですか?」
自動ドアを通ると黒の女性用のスーツを着た、美人な人が声をかけてきた。
俺は少し戸惑ってしまったが、凌はキョロキョロしながら店内をうろつきだした。
ずらっと並んだガラス張りのショーケース。
その中ではキラキラとたくさんの宝石がきらめいていた。
そう…今、俺たちがいるところは、ジュエリーショップだ。