あれから一度も日向に会ってない。 もちろん、メールや電話はするものの…。 それだけじゃ、足りない。 …─会いたい。 私は自分の部屋への階段を登りながら、ケータイを開いた。 …新着メールも着信もない。 部屋のドアを開け、ベッドにダイブした。 「はぁ──…」 カレンダーが目に入る。 日本にいるのはあと3日。 明後日、きっと…日向に会える。