私は視線を下げた。 部活って… この時期は大会少ないはずなのに…。 マネージャーだったんだから…そのくらいわかるよ? 「んじゃ…行かなきゃならないとこがあるから…」 「えっ?」 日向は抱きしめる力を緩めた。 「また…な?」 日向はすくっと立ち、私の頭をくしゃくしゃとなでながらマフラーを手に取った。 私はまだ床に座り込んだまま。 ガラッ …─パタン。 一人になった病室に、日向がドアを閉める音が響いた。