「えっ!?…日向っ」 そこには息を切らした日向がたっていた。 髪や制服には雪がついている。 日向はマフラーを外しながら私の目の前まできた。 「制服濡れてるよ?走ってきたの?」 日向の髪をタオルでふきながら問いかけた。 「まぁな」 ニカッと日向は笑った。 …―キュンッ 「千幸が寂しがってるかなって思ってな♪」 そう言って日向は私の頭をくしゃくしゃとなでた。 「…っ…」