…―けれど、





『…俺は…、千幸と一生一緒にいたいんだ…』







その言葉で、頭が真っ白になった。






そして気づいた。







アメリカ行きを拒否していたのは、自分勝手なことなんだって…。









こうやって、私を待ってくれる人がいる。









その待ってくれる人の気持ちを考えていなかったんだ…って。









だから、私はアメリカ行きを決めたんだ。









その時、突然病室のドアが開いた。





「千幸っ」