……―え?



「何言ってるの?千幸…」



千幸はゆっくり顔を上げて俺をまっすぐ見た。



「私は…

私は好きだから離れたくないんだよっ!」



「……」



「アメリカに行って、そのまま帰ってこないかも知れないんだよっ!?」



涙でぐちゃぐちゃな顔なのに、千幸はそんなのお構い無しに続けた。



「日向はそれでもいいんでしょっ!?」



「…よくない」



「……」







「いいわけないだろ?」