日向がいなくなった病室はやっぱり寂しい。 せっかくのクリスマス。 日向とずっと一緒にいたい。 けれど、きっと今、あのことをきいてるんだろう。 …―アメリカ行きのこと。 私はすっと立ち上がって日向のカバンを棚の上に置いた。 …早く帰ってこないかな…。 そう思っていると、突然、病室のドアが開いた。 ガラッ