震えている俺に先生は優しくこう言った。 「それでも…説得してくれるかい?」 …そんなの そんなの決まってる。 「…します。必ず」 俺はしっかり先生の目を見て答えた。 「ありがとう…日向君」 俺の周りからは千幸のお母さんの声を殺して泣く音と、先生の少し安心したようなため息の音がしていた。