「あの…っ

千幸は…?」



先生の所にいく途中、千幸のお母さんに恐る恐る聞いた。



すると、千幸のお母さんはくるっと後ろを向いて言った。



「集中治療室よ…」



「…えっ!?」



「今は落ち着いてるから安心して?」



千幸のお母さんは冷静だった。




「はい…」



俺はこれ以上聞けなかった。




その後、無言で歩いていると千幸のお母さんが『診察室』の前で止まった。




「ここに呼ばれたの

入って…」



千幸のお母さんにうながされ、中に入った。




中には千幸の白衣を着た先生がニコッと笑って座っていた。



「どうぞ」




「失礼します」




俺は千幸のお母さんと先生の前にあるイスに座った。