…―カッシャ―ンっ
受付の机の上に置いてあった花瓶がなぜか下に落ちた。
中に入っていた花がぐしゃっとなってしまっている。
「私、ほうき持ってくる」
南はプログラムを拾い終え、立ち上がってほうきを取りに行った。
…なんか…嫌な予感がする。
花瓶の破片を拾おうとしゃがみこむとポケットから着信音がした。
「…誰だ…?」
花瓶を拾うのを止めて電話にでた。
「もしもし…」
そして、俺の悪い予感は的中することになる。
俺は…
気づけば走り出していた。
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