先生に湿布を貼ってもらい

保健室の椅子にもたれ掛かるように座っていた



保健の先生がでて行ってる間



私は急に睡魔に襲われ



寝てしまった。




すると、誰かに肩を叩かれ目を覚ますと



さっき、ぶつかった男の子がいた



私の顔を覗きこむように上目遣いでみてきた




「寝てたの??」


とクスッと笑う男の子。



私が何も返さずに黙っていると


「これ、渡しにきた」


私に渡したのは











生徒手帳……。






「あっ。忘れた……」




「それじゃあ……」


私は男の子の声を遮るように



「ありがとう……」



「ああ」



ニコリと笑うと出て行った