★☆★☆★☆亜希菜★☆★☆★☆
毎日がいつものように過ぎていく……。
私がなんのためにこの高校に通っているのですら、わからなくなるくらいに。
「ドンッ」
フラフラと廊下を歩いていたら、誰かにぶつかった。
相手はすごい勢いで走って来たらしく私は、跳ね返って強く左足を撃った。
ぶつかってきたのは、スポーツバッグを持った男の子だった
「いたたた………」
「大丈夫ですかっ!?」
「はい…」
足をさすりながら、作り笑いをした
「すみませんっ!!急いでたんで!!」
足をさすってる私に気付いたのか
「……足……大丈夫ですか??」
「大丈夫なんで……」
私はその場に立とうしたけど足に力が入らない。
すると
男の子は私の手をとって
おんぶをしようとした
「えっ………、大丈夫ですよ??」
「立てないんでしょ??おぶりますよ」
「立てますって!」
私は、立とうと足を踏ん張ったけど立てなかった
「ほら。」
少しいじわるに笑う男の子。
よくみると顔は整っていて、目がきれいで少し茶色のかかった髪をしていた
私は、男の子に負けておぶってもらって保健室に行った。
「捻挫ですね。」
先生は湿を貼りながら言った。
「今日は、家に帰りましょうね」
「はい」
先生は優しく微笑んだ。