離れると由緒の顔は真っ赤で



「うわぁ!顔真っ赤!」


俺が笑うと


「ばかばか!!」


俺の肩をぽんぽんと叩く由緒。





俺は、時計をみた




もう、11時を過ぎていた……




「じゃあ、俺そろそろ帰るな!!」



由緒も時計をみたのか


「うん!じゃあね!」


手を振る由緒をみながら、外へ出た。



やっぱり、秋も終わりに近いわけで寒い。



少し震えながら、歩きはじめた――――