だから安心だ………って思ってたら、紫音の『もしもし』って声が聞こえた。
「紫音あのね!?」
『何、どうしたの?』
まさかすぐ出てくれるなんて思ってなかったから、何から説明すればいいのか分からない。
「きょ、今日樹に呼び出されてね?」
『ん?うん』
「あ、公園に呼び出されてね?」
「うん」
「いきなり拓海くんのこと好きなのか?とか聞かれてね?」
『うん』
「あたし傷ついてね?」
『うん。てか、本題から言ってほしいんだけど』
「…うっ」
細かいことばっか言っちゃって、1番伝えたいことをすっかり忘れてた。
テンパっちゃうくらい今日あったことは衝撃的なことだった。
好きな人である樹に告白されて付き合えることになって………樹は引っ越すことになった。
2つの衝撃的なことが同時に来たんだから、テンパっちゃうのはしょうがないと思う。
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