1ヶ月経った頃には、梨花子と修平くんは付き合っていた。
紫音は相変わらず男に興味なくて、千里たちは彼氏が欲しいと嘆きつつも、作る気はあまりなさそうだった。
望亜は彼氏と未だラブラブで、勇斗は新しい彼女が夏休み中にできたようだった。
なんとか、みんながみんなそれぞれに楽しそうに学校生活を楽しんでる。
拓海くんはというと………新しい彼女はいないけど、ほんとの気持ちは分からないけど、あたしは良い友達として仲良くさせてもらってる。
お母さんとお父さんはもちろんバカップルのようで、子どものあたしが見てて恥ずかしい。
だけど、ほんとはこんな夫婦になりたいって思ってたりする。
「奈緒ー!樹と紫音が迎え来てるんだから、早く降りてきなさーい!」
今日は樹がこっちに戻ってきて、初めての………というか久しぶりの登校日。
「はーい!」
あたしは急いでカバンを持って、家から出た。
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