ゲームは最終的に意外と手先が器用な樹が勝って、玲央は罰ゲームとしてコーラの一気飲みをさせられた。
もちろんその罰ゲームは、元不良のお父さんで、
実の息子がコーラの一気飲みをしてる姿を見て、大爆笑してた。
そして時刻は夜の10時。
あっという間に帰らなきゃいけない時間になってた。
「寄り道すんじゃねぇぞ?」
「ラブホとかな」
「玲央、ラブホ知ってんのかよ」
「そんくらい知ってるから」
「ラブホっ?!え、あんたたちもうそういう関係なの?!」
玄関まで見送りに来てくれたお父さんとお母さんと玲央は、自由にそう騒いでるし。
「奈緒のこと大事にしたいんで、まだシてないから安心して下さい」
いつもはあたしの親にタメ口なくせに、今に限って敬語で余計なことを樹は言うしで。
結局それから20分くらい玄関の前で盛り上がっちゃって、みんなで話してた。
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