「顔赤くして、マジで可愛い」




そう言って、さっきまであたしをからかってた樹は、あたしを引き寄せキスをする。




「可愛くなんか、ない…」




唇が離れて照れながらそう言うあたしに樹は。




「うるせぇよ」




黙らせるようにあたしに唇を重ねてきて、それからキスは深いキスへと変わっていった。




その日は夜にお母さんとお父さんが帰ってきたから、樹もそのままあたしの家で夜ご飯を食べた。




ちょうど食べ終わった頃に、玲央が帰ってきた。




玲央は樹が遊びに来てたことを知らなかったみたいで、すごく嬉しがって2人でテレビゲームをやり始めた。




ゲームをやってる2人の背中を見てると、なんだか兄弟みたいで、微笑ましく思えた。




将来子どもは、可愛い洋服を着せられる女の子がいいって思ってたけど、


男2人兄弟でもいいかなー…なんて思った。




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