あたしはすぐに電話をかけ直した。




その電話は自然と決まり事のように電話してる夜の電話で、久しぶりに樹からかけてきてくれた。




内容は最初は他愛もないただの会話。



だけど内容は流れで夏休みのことになっていって、どこに出掛けようかって話になった。




………すると。




『どこに行きてぇの?』



樹がそんなことを聞いてきた。




「プールに行きたい!」


『分かった。つーか、』


「ん?」


『お前の胸のサイズに合ったビキニあるか?』


「……」




ですよねー。

あの樹があたしの行きたいところに連れてってくれるだけで済むわけがないよね。



そんなの最初から知ってるもん。




だからって、体型が貧相なのは生まれ持ったものなんだからしょうがないじゃない。




………どうしようもできないんだもん。




樹はあたしが拗ねたことを悟ったのか、謝ることはしないけど話を逸らして、


明日会いに来てくれる約束をしてくれた。




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