その日は修了式だけしかなく、修了式が終わると呆気なく1学期前半の高校は終わった。
午前中に終わったため、紫音も仕事がなかったから、千里たちとみんなで遊ぶことになった。
夏休みはみんな部活に入ってないから、バイト三昧らしくて、
遊ぶなら今のうちに決めておこうとなり、とりあえずお泊まりをする日を適当に決めた。
千里と望亜はコンビニのバイトで、優奈はファミレス、梨花子はスーパーのバイトだと言ってた。
紫音は紫音で、夏休みだからテレビの収録に初めて挑戦することにしたらしい。
だから紫音もきっと忙しい。
まぁあたしは、バイトしなきゃいけないほどお金に困ってないし、
樹とたくさん遊ぶから暇になることもない―――……って。
思いながら迎えた夏休み最初の日。
夏休みだから朝はたっぷり寝て、起きたのはもちろん昼過ぎ。
朝ご飯を食べずに昼ご飯を食べ、最初の日だから部屋を掃除して気持ちも一緒にすっきりさせた。
早めにお風呂に入り部屋に戻ると、ついさっきの着信履歴に樹の名前があった。
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